福島原発行動隊

svcmonitor.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2011年 08月 24日

サーベイメーター

アルファー線、ベーター線、X線・γ線、中性子線など、いろんな種類があります。価格もピンからキリまであります。出来るだけ多くの参加者が集まって広い地域を測定することを考えています、個人所有のサーベイメータを持ち込むことも可能です、それには観測開始と終了時点で基準になる放射性物質の計測を行って、機器毎の特性を校正する目的で補正係数を求めておきます。
a0230533_8114212.jpg

測定値と補正係数及び測定地点の緯度・経度をGPS搭載のデジカメで撮影した記録を原簿データベースに記録し、地図(グーグルマップとか国土地理院発行の1/25000地形図)に放射線強度分布図に加工して公開します。
a0230533_8121473.jpg


cpm (count per minute) とは、放射線測定器で1分間に測った放射線数です。
全ての放射線測定器で得られた測定値は、全放射能の値(ベクレル)ではありません。
計数効率(測定機器の放射線数を測ることの出来る割合)によって、測定値を補正し、放射能(ベクレル)を求めます。


標準線源(酸化ウランU3O8): 500ベクレル(1秒間の値)を得たとします。
このとき標準線源の測定値:4000 cpm だった場合
   
   計数効率は 4000 cpm ÷ 60秒 ÷ 500 X 100% = 13.3%

仮にヨウ素(131I) を測ったとして、1500cpmという値を得たとすると

   1500 cpm ÷ 60秒 ÷ 13.3% = 188 ベクレル

成人で経口摂取したとすると
188ベクレル X 0.022 マイクロシーベルト/ベクレル= 4.14 マイクロシーベルトの被曝をしたことになります。




生活空間における放射線量低減化対策に係る手引き
学校及び通学路における放射線低減化対策モデル事業の結果(概要)
放射線防護の線量の基準の考え方(原子力安全委員会)
ゲルマニウム半導体検出器を用いたin-situ 測定法
測定器の校正 計数率から放射能面密度(ベクレル)への換算
放射線計測の信頼性について
ベクレルからシーベルトへ
放射線測定器は適切な点検と、トレーサビリティのある校正
表面汚染の計算(簡易測定)
放射能面密度の導出方法
GPSロガーの製作 自作することも可能です、同様にGM検出器も比較的簡単に作ることが出来ます。

線量計の簡易校正について

一般に線量計は他の測定機器に比べ、出荷状態であっても非常に誤差の大きい測定機器であることが分かっています。そのため、出荷状態のまま使わず、(簡易)校正という作業を行い、プロジェクトスタッフが事前に精度を確認後、使用いたします。

(簡易校正の方法)

1.絶対値の比較校正
機器1台毎に識別番号を割り振った後、公式測定ポイントで、副標準原器の測定と同条件である1m高さで線量測定を行い、機器毎の特性、補正係数(表示値の倍率)を調べてから使用します。

2.低線量域での校正
1.の方法で校正したエネルギー補償付きシンチレーション方式線量計(例えば市販のクリアパルス社A-2700)を基準測定器とし、基準器での測定値が0.1、0.2、0.3、0.6μSv/h程度の場所で貸出用各機器の測定値を記録します。この結果に重み付け最小二乗近似を適用して校正関数を求め、換算表を作り機器に添付します。

また、機器を借りられる時は日立アロカ社TCS-171B(2010年11月校正済み)との比較なども行います。
これらの方法は標準供給機関で行う校正とは異なり、厳密性については保証できませんが、周囲の広範囲に放射性物質が存在するという実際の測定状況に即して校正を行う(その場校正;in-situ calibrationにある程度近い)という点では優れています。

空気中を漂っている放射性物質の量を測ることはできますか、という質問を受けることがあります。
ガイガーカウンターで空気中を漂う放射性物質の量を測ることはできません。
現在、放射性物質のほとんどすべてが地面に落ちて吸着されており(あるいは物に付着しており)砂埃の舞い上がる強風時以外は空気中にはほとんど漂っていないことが別の調査結果から分かっています。

線量計で測った値は“空間線量”という用語で表わされるのが紛らわしいのですが、空気中にある放射線の量を測っているわけではありません。空気中にある放射性物質は“ダストサンプラー”と呼ばれる専用の装置で測ります。文部科学省による調査結果によると、福島原発の近くの調査点でわずかな検出がある他は不検出が続いています。

体の外から放射線を受けること(外部被ばく)による影響の主原因であるガンマ線は周囲100~200mほどの範囲から線量計の検出部に届きます。そのため,地面にある放射性物質からくる放射線なのか、空気中にある放射性物質から来る放射線なのかを区別して測ることができません。上でも述べたように空気中を漂う放射性物質はほとんどないと考えられるため、実際には周囲の地面や物体の表面にある放射性物質からの放射線の合計を測っていると考える方が適当です.線量計の数値が上がったとき、(強風でもない限り)すぐに空気中を漂う放射性物質が増えたと考えるのは適当ではありません。
a0230533_15272577.jpg

サーベイメータを使いこなそう
シンチレーションサーベイメーターの確認校正
校正マニュアル
a0230533_21245319.jpg


by svc-monitor | 2011-08-24 08:12 | 勉強会


<< 福島原発行動隊員の健康管理計画      放射線計測の信頼性について >>