福島原発行動隊

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2011年 09月 26日

モニタリングチーム基礎講座 はじめに

この記事は、これからはじめようとしている基礎講座の素案です、この先、加筆修正が行われますが、皆様のご意見を取り入れながら取りまとめていくことにいたします。ご意見、ご要望について、コメントくださいますようお願いいたします。

福島原発行動隊のモニタリングチームは、今後、数十年にわたって、福島県で空間線量率測定のお手伝いをする計画です。
現在、専門の知識をもつ電力会社の人たちが測定していますが、要員の数が少ないし、長期にわたって継続するには人材が不足しますので新たに人材の育成が必要です。また、測定に関して高度な技術が必要だが、これを簡単に誰でも同じ精度が得られるような方法であるとか、統一的な測定基準を作成して、モニタリングに一般参加の道を開こうとしています。そのためには、放射線と健康に関することばの意味とか、測定器の原理、操作方法などの基礎知識も必要です。これらの知識を学んでいただき、積極的な社会への参加を期待するものです。

福島原発行動隊のモニタリングチームには、チームリーダーの塩谷亘弘をトップに核物理を専門にしていた人もいますし、放射線取り扱い主任者の資格を持つ隊員が12名所属しています。この人たちに先生を引き受けていただき、当面50人規模の測定班を構成したいと考えています。初めて参加される人にも理解できるような、放射線と健康に関する、ことばの意味の解説からはじます、次に放射線測定器の原理と操作についての実習ができる環境を整えていく予定です。誰がどの測定器で測っても同じ精度で測れる方法が大切なことです、その方法論を作り上げること、場合によってはオリジナル測定器を作ることも可能だと認められます。

GM管とかHe3カウンターなどは枯れた技術で、今でも変わっていないので、私たちの技術で作ることも可能です。最近のものでは半導体検出器が利用されていますので、この部品を手に入れて作ることも可能です。放射線の検出は、市販のサーベイメーターを購入するとか、福島県から借用する方法があります。この測定器にGPS搭載のデジカメを組み合わせて、測定値を写真に取り込むことを試してみようとしています。測定する高さは地表面と高さ1メートル地点(一脚を利用)を測定します。いろんな人が持ち寄る測定器で測ることになります、それぞれの測定器が正しい結果を出すように基準になる測定器と相対比較、校正して測定します。

放射線の測定は、対象が原子の崩壊に伴うアットランダムな現象ですから、同じ場所で2回繰り返し測ってみても同じになることはほとんどありません。統計的な揺動にともなう誤差が付きまといます。このあたりの解説が必要だと感じています。測定精度について(正確度・精密度・信頼度)そして、測定器間の精度のばらつきを補正するための校正方法などの講義も必要だともいます。そのためには、基準にする(メートル原器のようなもの)電離箱式のサーベイメーターと校正比較するためのセシウム137というアイソトープ(100マイクロキュリー以下の密封線源)を用意します。同じ位置でそれぞれの測定器で測ったときの値と基準になる測定器との差を補正して現場の測定を行います。



用語の解説については
原子力用語辞書(2,730件収録)したATOMICAは原子力に関連する幅広い情報を提供するインターネット上の百科事典があります。
その一例、α線 あるふぁせん は下記のように解説されています。

 alpha radiation or alpha rays. アルファ(α)粒子ともいわれ、+2の電荷をもつ荷電粒子線であり、ヘリウム He-4の原子核である。原子核がα壊変するとα粒子(α線)を放出して、原子番号が2、質量数が4だけ小さい別の原子核に変わる。α線は電離作用が強く、物質中の飛程が短いから線源から数cmの空気層、また薄いゴムでも十分遮断される。同一エネルギーの粒子はほぼ同じ距離を進む。飛程と崩壊定数との間にはガイガー・ヌッタルの法則(飛程が長い程α壊変の半減期は短い)がある。α線は電離作用が強いのでその内部被曝には十分注意しなければならない。
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この内容をご理解いただける方には、有益な用語辞書になりますが、さらに詳しい説明が必要な人もいます。その人達に理解できる内容の勉強会にしたいと思います。

もうひとつ、
国際放射線防護委員会(ICRP)では原爆などの人的被害から放射線被曝に関する制限や勧告をだしています。最近では2007年に更新されました。
さらに、日本の法律についても勉強しておく必要があります。
原子力基本法
放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律施行規則
放射線緊急事態時の評価および対応のための一般的手順
労働安全衛生法

参考資料
環境放射線モニタリング指針 平成 20年 3月 この指針にに準拠した方法で行います。
東京電力株式会社福島第1原子力発電所20km圏内の測定結果 実測資料が公開されています。
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)等による計算結果 事故発生時の第一報としての情報。
プルトニウム分析法 土壌の分析。
大気中放射性物質のモニタリング に関する技術参考資料
原子力防災基礎用語解説
放射線学入門(一般向け緊急被曝ガイド)
ブラウザで動く放射線・放射能の単位換算ツール
放射線と原子燃料サイクルのはなし

動画で見る炉心溶融


これらの資料に目を通してポイントになる部分の説明を書き加えていく予定です。

by svc-monitor | 2011-09-26 11:58 | 勉強会


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